今日は11月23日、勤労感謝の日。
オヤジの誕生日です。
オヤジは高校を卒業してから60歳まで42年間一つの会社に勤めました。
その背中を見てきた私は会社経営において『継続』するという事が自然に大切な経営観になっています。
誰もが知る大企業でしたから、年功序列という縦社会の中で、嫌な事や辛い事、理不尽な事、転勤、海外出張、人事、接待やゴルフなど42年間様々な事があったはずです。
それでも息子(私)の前で仕事の愚痴や不満を漏らしたことは一度もありません。
いつも私の前では笑顔でした。
休みの日は、自分が一番身体を休めたかったはずですが、必ずどこかに連れて行ってくれました。
連休になれば旅行、夏休みは私の自由研究や工作なども一緒にしてくれました。
定年間際まで、有給もほとんど取らずに42年間という長い年月を一社に捧げて社会人人生を終えました。
今思うと、仕事と家庭を両立していた本当にすごいオヤジだと思います。
そんなオヤジを小さい頃から見てきましたから、数カ月や数年ですぐに仕事を投げ出し退職する人を私は理解できないのです。
自分に都合が合わなくなれば、簡単に背を向ける意志の弱さ。
できない自分を肯定するために、会社や他人のせいにいつもする。
人を羨み、人を妬み、安易に成功を夢見る。
最近はそんな若者が増えている気がします。
雇用をされる側でも自分の仕事に誇りを持ち、時代の流れ、社会の流れ、会社の流れがあったとしても、決して自分が一度決めた人生、会社に背を向けない。
それが私のオヤジです。
42年間。
今の自分の年齢よりもはるかに長い年月です。
今の会社もようやく10年目。
でもオヤジはその4倍以上を働いてきたのです。
11月23日、オヤジの誕生日にはいつも感謝と、父親の偉大さを感じさせられます。
いつまでも・・・
とはいかないかもしれないけれど、
残りの人生を思いっきり、おかんと共に好き勝手に生きてほしい。
オヤジの背中を見てきた息子は、少しは一人前になれたかな。
どうだろうか、オヤジ。
心から尊敬しているよ。
誕生日おめでとう。